造り手の想い

耕作放棄地問題の希望の灯 八鹿浅黄(ようかあさぎ)

私たちは青大豆の在来品種である八鹿浅黄を大々的に復活させたいと取り組んでいます。
一度は絶えかけた種ですが、再度種取場を確保し、人材と体制を整え、耕作放棄地をうまく活用することで
新しい特産品とすることをにらんでいます。

八鹿浅黄について

一時はその姿を消した幻の大豆。

八鹿浅黄は、兵庫県下の在来種の青大豆のひとつです。その地で昔から種を採って栽培を続けているいわゆる「地物」です。
現在多くの作物はF1種と言われる一代限りの交雑種です。安全性で問題を指摘されたり、不自然さや生態系を考えるときにいろんな疑問が生じています。

八鹿浅黄は、50年くらい前までこの地の田んぼの畦でどこでも作っていましたが、深刻な高齢化、生産性や収益性の悪い点から急激に衰退し、一時はその姿を消した幻の大豆です。
かつてはどの農家も当たり前に自家製味噌を造っていたのが、わずか数十年で、スーパーで外国産大豆で出来た味噌を買うようになったのです。

再び灯った希望の灯。

私たちが着目する以前は、細々とわずかな農家が栽培し守り続けてきた以外ほとんど栽培されておらず、
「絶滅」するのではないかと心配されていました。
地元の県立但馬農業高校、県立但馬長寿の郷でも栽培されており、少し広がりつつありましたが、
豆として出荷しても到底経営的に成り立ちません。
何故なら輸入の大豆は十分の一くらいで買えるからです。ですから自給率が5%くらい(食品に限ると約25%)しかありません。和食に欠かせない大変重要な作物が大部分は輸入という事実があるのです。

数年前からは高柳小学校も学習の一環で6年生が栽培と加工の素晴らしい食育の実践を継続しています。八鹿小学校では食育の一環として、八鹿浅黄をつかったランチメニューの提案まで発表しており、この度大きく地元紙で報道されました。
少しづつですが、八鹿浅黄を見直す動きが出てきたことはとてもうれしいことです。
昨年からは兵庫県立北部農業技術センターのご指導もあり、学術的な分析や栽培技術の研究が行なわれています。種の保全と拡大にも指導をいただくことができ、関係者の積極的な取り組みが始まろうとしています。

独特の甘みを持つ美味しい味噌。

八鹿浅黄は豆腐や煮物にするとよい、加工原料に向く特性を有しています。
豆乳を加工した製品はこくや甘味が強く、豆腐や湯葉、味噌などにすると大変おいしいものになります。農業技術センターの最近の成分分析でも甘味が強い数値が注目を集めています。
皮が薄く水を吸収しやすく加工に向いているのも利点です。一晩水に浸すと四倍ぐらいに膨れます。これを味噌にしていきます。独特の甘みを持つ特別おいしい味噌になります。豆腐にするとこれも特別おいしいものができます。がんも、湯葉、おからもとびきりおいしいものになります。

加工品のご紹介。

八鹿浅黄味噌

湯葉

湯葉の二次加工品を開発中

→ショップを見る

美しい名前の由来

八鹿浅黄は八鹿の浅黄色(黄緑)の豆ということです。八鹿浅黄の他にも、県内在来種は9系統あります。(春日青、朝来青、日高青、中青、市島青秋、八鹿キナコ、播磨青、そして八鹿浅黄)です。いずれも仮称で学名ではありません。地名+色で表されていることが多いです。有名な「丹波黒」もそうですね。丹波地方の黒豆というわけです。

取り扱い情報

ネットショップ

こちらにて試験販売しています。

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直売所

Cafe de Manma(カフェドマンマ)
八鹿町高柳259-1

八鹿浅黄の生産者

兵庫県養父市の市民団体「田舎暮らし倶楽部」。

兵庫県養父市の市民団体「田舎暮らし倶楽部」が、八鹿浅黄を振興していきます。
私たちは、養父市との協働事業として取り組んでおり、「農園利用方式による市民農園」だけでなく本格的に営農活動に参入しました。今年は70アールくらいの耕作放棄地に八鹿浅黄を栽培していきます。

→田舎暮らし倶楽部へ

八鹿浅黄に関する事業

私たちが栽培実験に取り組む「八鹿浅黄」は、特産品化して振興する作物となる可能性が高く、6次産業化へつながることが期待されると評価されています。

在来種の研究、栽培実験等は兵庫県北部農業技術センター、農業改良普及所の指導を受け共同研究に着手しています。ひょうご在来種保存会からは昨年より指導を受けています。

今年度には、当倶楽部の八鹿浅黄栽培面積は市内最大規模になる予定です。

私たちの目指すもの。

徐々に6次産業化を進め、夢は「10次化」=関西学院大学畑祥雄教授の提唱する「+4(教育)=10」の発想も取り入れようとしています。

まずは「体験と食育のプログラム」を開発し、事業の中心とすることを目指しています。どんどん増えつつある耕作放棄地にストップをかけ、中山間地域の消滅をなんとしても食い止めたいと考えています。

今後、市内外法人との提携も視野に入れています。新規就農のIターンした若者なども含め若手農業者の結集も少しづつ進み、展望が開けつつあります。

若者が夢を語れる農村の実現という壮大な夢に挑むために、官民から多くの支援を頂きながら今一歩踏み出したばかりです。

八鹿浅黄の栽培地・加工所

栽培地は更に拡大予定です。

ここで作っています。栽培地は更に拡大予定です。
栽培地 八鹿町高柳エリア 九鹿エリア

味噌加工工場
八鹿町高柳地内で試験稼働中 間もなく本格稼働予定です。

  • 運営
  • 〒6670043 兵庫県養父市八鹿町高柳 259-1
  • Cafe de manma/アトリエ藍内
  • E-MAIL:nken51@leto.eonet.ne.jp
  • TEL:080-3830-2643
  • FAX:079-662-0008