コメリで手頃な薪ストーブを見つけ、憧れの暮らしが現実味を帯びてきたものの、「設置費用を含めた総額は一体いくらになるのか?」という疑問から、計画が止まっていませんか。
薪ストーブ本体の価格だけでなく、煙突や炉台、専門的な工事費など、見えにくいコストが後から発生し「こんなはずじゃなかった」と後悔する事態は避けたいものです。
特に火を扱う設備だからこそ、コストを抑えたい気持ちと、安全性を確保したいという思いの間で悩むのは当然のことでしょう。
この記事では、コメリの薪ストーブ設置費用について、総額の目安から詳細な内訳まで、専門知識がない方にも分かりやすく徹底解説します。
業者依頼とDIYの費用シミュレーション、安全確保に不可欠な煙突選びのポイント、そして設置費用を賢く抑えるための具体的な方法まで、あなたが抱える疑問や不安を解消する情報を網羅しています。
最後まで読めば、ご自身の予算と理想に合った設置プランの全体像が明確になり、安心して憧れの薪ストーブライフ実現へ向けた第一歩を踏み出せるはずです。
コメリの薪ストーブ設置費用は総額いくら?

コメリで手頃な薪ストーブを見つけ、夢のストーブライフに胸を膨らませている方も多いでしょう。
しかし、本体価格だけで判断するのは早計です。
実は、薪ストーブの設置費用は、本体以外にかかる「煙突」「炉台・炉壁」「専門工事費」が総額の大部分を占めます。
これらの費用を把握しないまま計画を進めると、予算を大幅に超えてしまうことも少なくありません。
まずは、薪ストーブ設置にかかる費用の全内訳を一つひとつ分解し、それぞれの相場を詳しく見ていきましょう。
安全で快適な薪ストーブライフを実現するための、リアルな予算計画の第一歩がここから始まります。
薪ストーブ本体の価格帯
薪ストーブ導入の第一歩は、心臓部となる本体選びから始まります。
コメリで取り扱っている薪ストーブは、DIY志向のユーザーや初心者に向けた手頃な価格帯のモデルが中心で、これが大きな魅力となっています。
一般的に、コメリの薪ストーブは鋼板製のものが多く、鋳物製に比べて製造コストが抑えられるため、低価格が実現されています。
本体価格だけで見れば、憧れの薪ストーブが非常に身近に感じられるでしょう。
しかし、暖房能力やデザイン、耐久性によって価格は変動するため、自分の目的や設置する部屋の広さに合ったモデルを選ぶことが重要です。
以下の表で、コメリで想定される薪ストーブの価格帯と特徴を確認し、予算計画の基礎を固めましょう。
モデルタイプ | 価格帯の目安 | 主な特徴 |
---|---|---|
小型・エントリーモデル | 3万円~7万円 | コンパクトで設置しやすい。比較的小さな部屋や趣味の空間向け。 |
中型・標準モデル | 7万円~15万円 | リビングなど主要な部屋を暖めるのに十分な能力。デザインの選択肢も増える。 |
大型・高機能モデル | 15万円~ | 広い空間をカバーできる高い暖房能力。クッキング機能付きなど付加価値が高い。 |
ただし、この本体価格はあくまで総費用の一部です。
ここからさらに煙突や工事の費用が加算されることを念頭に置き、全体の予算を考えていく必要があります。
最も重要な煙突部材の費用
薪ストーブの設置費用において、本体価格以上にお金がかかることも珍しくないのが「煙突」です。
煙突は単なる排気管ではなく、ストーブの燃焼効率と安全性を左右する最も重要なパーツと言えます。
煙突の性能が低いと、煙が室内に逆流したり、火災の原因となる煤(すす)が溜まりやすくなったりと、深刻なトラブルにつながります。
特に重要なのが、室内から壁や屋根を貫通して屋外に出る部分です。
この部分には、必ず「二重断熱煙突」を使用しなければなりません。
二重断熱煙突は、内筒と外筒の間に断熱材が充填されており、煙突表面の温度上昇を抑え、可燃物との安全な距離を確保する役割を果たします。
シングル煙突に比べて高価ですが、火災予防の観点から法律でも使用が強く推奨されています。
煙突部材の費用は、屋根から真っ直ぐ抜く「屋根抜き」か、壁を貫通させてから立ち上げる「壁抜き」か、また建物の階数によって大きく変動し、一般的に15万円から40万円以上が相場となります。
安全な薪ストーブライフを送るため、煙突には決して妥協せず、十分な予算を確保することが不可欠です。
安全を確保する炉台と炉壁の費用
薪ストーブを安全に使用するためには、本体を設置する床(炉台)と、背面や側面の壁(炉壁)を熱から保護する設備が法律で義務付けられています。
これは、ストーブ本体や煙突から発せられる高熱が、床や壁などの可燃物に伝わり火災が発生するのを防ぐためです。
炉台と炉壁は、不燃材で作る必要があります。
代表的な素材としては、レンガ、タイル、大谷石、鉄板、ケイカル板(珪酸カルシウム板)などがあり、どの素材を選ぶかによってデザイン性はもちろん、費用も大きく変わってきます。
例えば、ホームセンターで手に入るレンガや不燃ボードを使ってDIYで施工すれば、費用を数万円程度に抑えることも可能です。
コメリでもこれらの資材は豊富に揃っているため、デザインにこだわりながらコストを管理したい方には良い選択肢となるでしょう。
一方で、デザイン性の高いタイルや石材を使用し、専門の左官業者に施工を依頼する場合は、10万円から30万円以上の費用がかかることもあります。
見た目の美しさだけでなく、ストーブの熱から家を確実に守るという本来の目的を忘れず、予算と安全基準を満たす最適な素材と施工方法を選びましょう。
専門業者による設置工事費の相場
薪ストーブの設置は、専門的な知識と技術を要する作業であり、特に火災のリスクを伴うため、プロの設置業者に依頼するのが最も安全で確実な方法です。
専門業者に依頼した場合の工事費は、設置環境や工事内容によって大きく異なりますが、一般的には15万円から30万円程度が相場とされています。
この費用には、現場の状況を確認するための下見費用、ストーブ本体の運搬・搬入費、本体の組み立て・設置費、そして最も重要な煙突の設置工事費が含まれます。
特に、壁や屋根に穴を開ける「貫通工事」と、その後の「防水・防火処理」は、少しの施工ミスが雨漏りや火災といった重大な事故に直結するため、資格と経験を持つ専門家でなければ絶対に行えません。
また、2階建ての家で屋根抜き工事を行う場合や、足場を組む必要がある場合などは、追加で費用が発生します。
初期費用を抑えたい気持ちは分かりますが、安全は何物にも代えがたいものです。
家族の命と財産を守るためにも、設置工事は信頼できる専門業者に任せることを強く推奨します。
見落としがちなその他の諸経費
薪ストーブの設置費用を考える際、本体や煙突、工事費といった大きな項目に目が行きがちですが、実際に運用を始めるためには、それ以外にも様々な初期費用がかかります。
これらの諸経費を予算に含めておかないと、後から「こんなはずではなかった」と慌てることになりかねません。
具体的にどのようなものが必要か、事前にリストアップして準備しておくことが大切です。
- 薪の調達費用:最初のシーズンを過ごすための薪の購入費。乾燥済みの薪は高価なため、原木を購入して自分で割る場合はそのコストも考慮します。
- 薪棚の設置費用:薪を乾燥させ、雨から守るための保管場所が必要です。DIYで作るか、既製品を購入するかで費用が変わります。
- 薪割り道具一式:斧やクサビ、ハンマー、安全のためのゴーグルやグローブなど、薪作りに必要な道具の購入費です。チェーンソーも必要になる場合があります。
- ストーブアクセサリー類:火を扱うための火ばさみや耐熱グローブ、ストーブトップの温度を管理する温度計、炉内の灰を掃除するスコップやアッシュコンテナなど、安全で快適な運用に欠かせません。
- メンテナンス用品:シーズンオフに煙突を掃除するためのブラシやロッド、ガラスクリーナーやガスケットの交換部品など、維持管理に必要な費用です。
- 火災保険の見直し:薪ストーブを設置した場合、保険会社への告知義務があります。契約内容によっては保険料が上がったり、プランの変更が必要になったりする可能性があります。
これらの諸経費は、合計すると数万円から10万円以上になることもあります。
薪ストーブ導入は長期的な視点で計画することが成功の鍵です。
モデルケース別!薪ストーブ設置の費用シミュレーション

さて、前セクションで費用の内訳はご理解いただけたかと思います。
しかし、「結局、自分の場合は総額でいくらになるのか?」という具体的なイメージは、まだ湧きにくいかもしれません。
そこでここでは、より現実的な予算感を掴んでいただくために、3つの異なるモデルケースをシミュレーションします。
「DIYで徹底的にコストを抑える場合」から「安全を最優先してプロに任せる場合」、さらに「本格的な鋳物ストーブを選ぶ場合」まで、それぞれの総額と内訳を比較します。
あなたの理想の薪ストーブライフに最も近いケースを見つけ、具体的な計画を立てるための参考にしてください。
DIYで費用を最大限に抑えたケース
とにかく初期投資を抑えたい、そして自分の手で作り上げることに喜びを感じる方にとって、DIYでの設置は魅力的な選択肢です。
このケースでは、コメリで販売されている比較的手頃な鋼板製ストーブを選び、炉台や炉壁も自分で製作、煙突の設置も可能な限り自分で行うことを想定します。
総費用の目安は20万円から40万円程度に収まる可能性があります。
費用の大部分を占めるのは煙突部材で、安全性を考慮すると室内部分は二重断熱煙突が必須となるため、ここだけで15万円以上かかることも珍しくありません。
炉台や炉壁は、ホームセンターで耐火レンガやケイカル板を購入して自作すれば数万円で済みます。
ただし、この方法は建築に関する知識や技術が不可欠です。
特に、壁や屋根を貫通させる作業は、雨漏りや火災に直結する最も危険な工程であり、専門的な知識がなければ絶対に行うべきではありません。
費用を抑えられる反面、すべての作業が自己責任となり、万が一の際に火災保険が適用されないリスクも伴うことを十分に理解しておく必要があります。
安全性重視で専門業者に一括依頼したケース
薪ストーブの設置で最も重要なのは、何よりも家族の安全です。
火災のリスクを限りなくゼロに近づけ、安心して長く使い続けるためには、専門業者への一括依頼が最も賢明な選択と言えます。
このケースでは、コメリで購入した薪ストーブの設置を、経験豊富な専門業者に依頼することを想定します。
総費用の目安は60万円から100万円程度となり、DIYに比べて高額になりますが、それに見合うだけの価値があります。
費用の詳細は以下の通りです。
項目 | 費用目安 | 備考 |
---|---|---|
薪ストーブ本体 | 5万円~15万円 | コメリの中価格帯モデルを想定 |
煙突部材 | 25万円~40万円 | 安全性の高い国産・海外産の二重断熱煙突 |
炉台・炉壁製作費 | 5万円~15万円 | 不燃材を使用し、法令に準拠した施工 |
設置工事費 | 20万円~30万円 | 屋根・壁の貫通、煙突組立て、本体設置など |
諸経費 | 5万円~10万円 | 運搬費、現場調査費、交通費など |
専門業者に依頼する最大のメリットは、建築基準法や消防法といった関連法規を遵守した安全な施工が保証される点です。
プロは最適な煙突のプランニングから、雨仕舞いを完璧に行う貫通工事、そして火災を防ぐための離隔距離の確保まで、すべてを計算して設置してくれます。
施工後のアフターフォローやメンテナンスの相談もできるため、長期的に見れば安心という大きな価値を手に入れることができるでしょう。
本格的な鋳物ストーブを導入したケース
薪ストーブを単なる暖房器具としてだけでなく、住まいの中心となるインテリアとしてもこだわりたい、そして世代を超えて長く使える一台を選びたいという方には、本格的な鋳物ストーブの導入がおすすめです。
この場合、ストーブ本体はコメリではなく、国内外の専門ブランドから選ぶことになります。
総費用は100万円を超えることが一般的で、150万円以上になることも珍しくありません。
価格が大きく上がる要因は、まず薪ストーブ本体の価格です。
デザイン性、蓄熱性、燃焼効率に優れた鋳物製ストーブは、それだけで30万円から80万円以上します。
そして、その高性能なストーブに見合うよう、煙突もより高品質で耐久性の高い部材が選ばれ、費用は40万円以上になるでしょう。
さらに、炉台や炉壁も、空間のデザインに合わせてタイルや大谷石、レンガなどを用いて造作することが多く、ここにも15万円以上の費用がかかります。
設置工事費も、重量物の運搬や複雑な施工が求められるため、業者依頼の標準ケースより高くなる傾向があります。
初期投資は高額になりますが、圧倒的な暖かさと美しい炎、そして高い資産価値は、何物にも代えがたい満足感をもたらしてくれるでしょう。
薪ストーブ設置はDIY可能?安全性と費用のリアルな実情

ここまでのシミュレーションを見て、設置費用を少しでも抑えたいと考えたとき、やはりDIYという選択肢が頭に浮かぶのは自然なことです。
確かに工事費を節約できる魅力は大きいですが、薪ストーブの設置は一般的な暖房器具の設置とは全く異なり、一歩間違えれば火災という最悪の事態を招きかねません。
このセクションでは、DIYの魅力とそれに伴う重大なリスクを具体的に解説します。
そして、安全な薪ストーブライフを送るために絶対に守るべき条件と、どこまでが自分でできて、どこから専門家に任せるべきかという明確な線引きを提示します。
後悔しない選択をするために、まずは費用の裏にあるリアルな実情をしっかりと理解しましょう。
DIY設置の魅力と潜む危険性
薪ストーブ設置をDIYで行う最大の魅力は、やはり「費用削減」です。
専門業者に依頼すれば20万円から50万円以上かかることもある設置工事費を大幅に節約できる可能性があります。
浮いた予算でワンランク上のストーブを選んだり、たくさんの薪を購入したりできると考えると、非常に魅力的に映るでしょう。
また、自分の手で憧れの薪ストーブを設置する過程は、大きな達成感と愛着をもたらしてくれます。
しかし、その魅力の裏には、金銭には代えがたい重大な危険性が潜んでいることを決して忘れてはなりません。
最も恐ろしいのは火災のリスクです。
特に煙突が壁や屋根を貫通する部分の断熱処理を誤ると、「低温炭化」という現象を引き起こし、ある日突然、家の構造材から発火する可能性があります。
また、煙突の接続が不完全だと、室内に一酸化炭素が漏れ出し、命に関わる事故につながる危険もあります。
知識不足のまま施工すると、ストーブ本来の性能を発揮できず、暖かくない、煙が逆流するといったトラブルにも見舞われかねません。
安易なDIYは、安全と快適な暮らしを失うリスクと隣り合わせなのです。
火災を防ぐために守るべき絶対条件
薪ストーブを安全に楽しむためには、DIYであれ業者依頼であれ、遵守すべき絶対的なルールが存在します。
これらは建築基準法や各自治体の火災予防条例で定められており、自己流の解釈は絶対に許されません。
特に以下の項目は、火災を防ぐための生命線とも言える重要なポイントです。
- 可燃物との離隔距離の確保:薪ストーブ本体や煙突は非常に高温になります。壁、天井、床、カーテン、家具などの可燃物から、法律で定められた距離(例:壁から100cm以上など)を必ず確保する必要があります。
- 室内での二重断熱煙突の使用:室内から壁や屋根を貫通し、屋外のトップまで至る部分には、必ず断熱材が充填された「二重断熱煙突」を使用しなければなりません。安価なシングル煙突を室内で使うのは極めて危険です。
- 不燃材による炉台・炉壁の設置:ストーブの熱から床や壁を守るため、レンガや石、金属板といった不燃材でできた炉台(床)と炉壁(背面・側面の壁)の設置が義務付けられています。規定の厚みと広さを確保することが重要です。
- 適切な壁・屋根の貫通部処理:設置工事で最も火災リスクが高いのが、煙突が建物を貫通する部分です。専用の不燃部材(メガネ石など)を使用し、確実な断熱と雨仕舞(防水処理)を施す専門技術が求められます。
- 定期的な煙突掃除の実施:設置後も、年に1回は煙突内部に溜まった煤(すす)やタールを取り除くメンテナンスが不可欠です。これを怠ると、煙突内部で煤が燃え上がる「煙道火災」を引き起こす原因となります。
これらの条件は、安全な薪ストーブライフの土台です。
DIYを検討する場合でも、まずはこれらの基準を完璧に理解し、遵守できるかを冷静に判断することが不可欠です。
プロに任せるべき作業の明確な線引き
コストを抑えたいDIYの気持ちと、安全を最優先したい現実。
このバランスを取るためには、自分でできる作業と、絶対にプロに任せるべき作業を明確に区別することが賢明です。
すべての工程を一人でやろうとせず、リスクの高い部分だけを専門家に依頼する「ハイブリッド方式」が最も現実的な選択肢と言えるでしょう。
例えば、レンガやタイルを使った炉台・炉壁の製作や、室内でのストーブ本体の組み立て・設置は、DIYの知識と技術があれば挑戦できる範囲かもしれません。
しかし、薪ストーブの心臓部であり、火災リスクに直結する「煙突工事」は、専門家の領域です。
特に、家の構造や屋根の形状に合わせて最適な煙突の経路を設計する「煙突プランニング」と、壁や屋根に穴を開けて煙突を通す「貫通工事」は、必ず資格と経験を持つプロに依頼してください。
この部分には、建物の構造知識、正確な断熱施工、そして完璧な防水処理といった専門技術が凝縮されています。
中途半端な知識での施工は、火災や雨漏りといった致命的な欠陥につながります。
安全をお金で買うと考え、最も重要な煙突工事だけでも専門業者に依頼することが、結果的に家族と財産を守る最善の策となるのです。
後悔しないための準備と依頼先の選び方

薪ストーブ設置の費用感や、DIYのリスクと専門家へ依頼すべき範囲が見えてきたところで、次はいよいよ具体的な準備段階です。
そもそもコメリは工事まで請け負ってくれるのか、信頼できる専門業者はどう探せばいいのか、そして依頼前に自宅で何を確認しておくべきか。
このセクションでは、後悔しない薪ストーブ導入のために、計画を具体化する上での必須知識を解説します。
失敗を防ぐための実践的な情報をしっかり押さえていきましょう。
コメリは設置工事を直接請け負うのか
結論から言うと、コメリが自社のスタッフで薪ストーブの設置工事を直接行うことは基本的にありません。
コメリの主な役割は、薪ストーブ本体や煙突部材、関連アクセサリーといった商品の販売です。
薪ストーブの設置は、建築基準法や消防法が関わる専門的な工事であり、高度な知識と技術、そして資格が求められます。
そのため、多くのホームセンターと同様に、実際の施工は提携している地域の専門業者や、購入者自身が探した業者に委ねる形が一般的です。
ただし、店舗によっては提携している設置業者を紹介してくれるサービスがある場合もあります。
まずは最寄りのコメリの店舗で薪ストーブの購入を検討している旨を伝え、設置工事業者の紹介が可能かどうかを相談してみるのが良いでしょう。
もし紹介サービスがない場合でも、商品知識が豊富なスタッフから、必要な部材の選定についてアドバイスをもらえる可能性があります。
いずれにせよ、薪ストーブ本体の購入計画と並行して、ご自身でお住まいの地域の設置専門業者を探し始めることが、スムーズな導入への鍵となります。
信頼できる設置業者を見つける方法
薪ストーブ設置の成否は、業者選びにかかっていると言っても過言ではありません。
安全で快適な薪ストーブライフを長く楽しむためには、価格の安さだけで選ぶのではなく、技術力と誠実さを見極めることが重要です。
信頼できる業者を見つけるには、インターネット検索で「地域名 薪ストーブ 設置」などと調べて複数の候補を探し、それぞれのウェブサイトで施工実績を確認するのが第一歩です。
その上で、以下のポイントを基準に比較検討しましょう。
- 施工実績と専門性:薪ストーブの設置実績が豊富か、特に自宅と似た構造の施工例があるかを確認します。
- 資格の有無:建築士や施工管理技士などの関連資格を保有しているスタッフがいると、より安心できます。
- 見積もりの詳細さ:煙突部材の種類や数量、工事内容が詳細に記載されているか。「一式」で済ませず、明朗な見積もりを提示してくれるかを確認しましょう。
- 保険への加入:万が一の工事中の事故や、設置後のトラブルに備え、生産物賠償責任保険(PL保険)などに加入しているかは必須のチェック項目です。
- アフターフォロー体制:設置後の定期的な煙突掃除やメンテナンス、トラブル時の対応について、明確な説明があるかを確認します。
- コミュニケーションの質:こちらの質問や不安に丁寧に答え、専門用語ばかりでなく分かりやすく説明してくれる業者を選びましょう。
最低でも2〜3社から相見積もりを取り、価格だけでなく、提案内容や担当者の対応を総合的に比較して、納得できる一社に依頼することが後悔しないための秘訣です。
購入前に自宅で確認すべき必須項目
薪ストーブを家に迎える前に、まずご自宅が設置に適しているかをご自身で確認することが、後悔しないための重要な第一歩です。
「買ったはいいけど設置できなかった」という最悪の事態を避けるため、また、業者との打ち合わせをスムーズに進めるためにも、以下の項目を事前にチェックしておきましょう。
まず最も重要なのが「設置スペースと離隔距離」です。
薪ストーブ本体だけでなく、熱から壁や床を守る炉台・炉壁を設置する十分なスペースがあるかを確認します。
同時に、建築基準法で定められた、ストーブ本体や煙突から可燃物(壁、天井、家具など)までの安全な距離(離隔距離)が確保できるかどうかも必ず確認してください。
次に「煙突の経路」です。
煙突はできるだけまっすぐ、高く伸ばすのが理想です。
屋根を貫通させるのか、壁を抜いてから立ち上げるのか、最適なルートを考えます。
その際、家の梁や柱といった構造材が障害にならないかも見ておく必要があります。
さらに、屋根の材質(瓦、スレート、金属など)や勾配、壁の構造なども、工事の難易度や費用に大きく影響するため、業者に伝える情報として把握しておくと良いでしょう。
これらの情報をメモにまとめておけば、業者への相談や見積もり依頼が非常にスムーズに進みます。
予算内で理想の薪ストーブライフを実現する要点

憧れの薪ストーブライフ実現へ、具体的な道筋が見えてきたのではないでしょうか。
コメリの薪ストーブ設置費用は、本体価格だけでなく、総額の大部分を占める「煙突部材」と「専門工事費」を理解することが重要ですし、DIYか専門業者への依頼かによって総額は20万円~100万円以上と大きく変動しますが、安全を最優先するなら高品質な二重断熱煙突の採用は必須条件と言えるでしょう。
コスト削減を目指すDIYも魅力的ですが、火災という取り返しのつかない事態を避けるため、壁や屋根の貫通工事といった命に関わる作業は、必ず資格を持つプロに任せるべきです。
まずは予算の全体像を把握し、コメリで本体の候補を選びながら、信頼できる複数の設置業者から相見積もりを取ることが成功への近道です。
さあ、理想の冬に向けて、具体的な一歩を踏み出しましょう。